「フランク三浦」に裁判で負けて得をした「フランク・ミュラー」

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大阪の時計製造販売会社が作っている腕時計「フランク三浦」に対して、スイスの高級時計ブランド「フランク・ミュラー」が起こしていた商標無効の訴えが、最高裁で上告棄却され、天才時計師三浦さんの知的財産高裁判決が確定しました(写真は公式サイトから)。

確かに、数千円の時計と100万円以上する高級腕時計を混同する人は、あまりいないはずです。「全体の語感が似て紛らわしいが、外見などが異なり、明確に区別できる」としていますが、本家に似せたパロディブランドであることは確かです。偽ブランドのどこまでが違法でどこまでが認められるのか、混乱してわからなくなってきました。

この理屈でいくと、六本木にある居酒屋「美豚(ヴィトン)」が、「ルイ・美豚」で商標登録すれば、認められるのでしょうか?

本家フランク・ミュラーの1550万円の時計

フランク・ミュラーの時計240万円

それはともかく、フランク・ミュラーは、今回の裁判結果に不満かと思います。ある種、新手の炎上商法とも言える今回の裁判騒動ですが、訴えられたほうも訴えたほうも得をすると言う不思議な結果に終わったというのが、私の見立てです。

その中でも、1番大きなメリットを取ったのは、実はフランク・ミュラーではないでしょうか。

高級時計としてマニアには高い人気を誇るフランク・ミュラーですが、一般的な知名度はロレックスやオメガといったメジャーブランドに劣ります。今回の裁判で初めてフランク・ミュラーの名前を聞いた人も多いと思います。裁判が面白おかしくメディアで報道されることによって、スイスの本家のブランドの知名度がどんどん上がり、高級時計としての認知度が格段に向上しました。

一連の報道を広告宣伝価値に換算すれば、今回の裁判は実は極めて低コストなマーケティングと考えることもできるのです。フランク三浦側も、もちろんメリットをとっていますが、商品の単価が違います。また、裁判の話題が今後沈静化すれば、フランク三浦の方は一時の流行りものとして忘れられてしまうかもしれません。しかし、ブランド価値を高めることに成功したフランク・ミュラーには、今回のメリットはずっと続くことになると思われます。

続きは以下よりお読みください。
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