Amazonがトラック業界の構造を一変させる可能性のある新アプリを開発、2017年夏にもリリース予定

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By Randy Heinitz

さまざまな手法で流通に変化を起こし続けているAmazonが、今度は配送業者のコストを大きくカットするための施策を進めているようです。現在開発が進められ、2017年中にもリリースされると見られている新アプリでは、商品を出荷する店舗と配送を行う輸送業者を直接結びつけることで、間に入る仲介業者のコストを排除できる仕組みが取り入れられることになると報じられています。

Amazon is building an ‘Uber for trucking’ app – Business Insider
http://www.businessinsider.com/amazon-building-uber-for-trucking-app-2016-12

Amazon Looks to Develop an Uber-Like App for Booking Truck Freight – WSJ
http://www.wsj.com/articles/amazon-looks-to-develop-an-uber-like-app-for-booking-truck-freight-1481925544

Business Insiderが報じたところによると、Amazonが2017年夏にリリース予定というアプリは商品を販売する店舗とトラックドライバー向けのものとなるとのこと。Amazon経由で販売された荷物を発送する必要が生じたときに、トラックを持っているドライバーがその仕事をアプリで見つけて請け負うことができるようになると見られています。いわば「Uberの荷物版」とも言えるこのアプリを使うことで、店舗は荷物を運んでくれるドライバーを直接見つけることができ、ドライバーは仲介者を介さずに仕事を見つけることが可能になります。つまりこれは、中間業者を「中抜き」して、約15%ともいわれる配送手数料を圧縮することを可能にする新サービスというわけです。

情報提供者によると、アプリは荷物の量や行き先とともにドライバーに支払われる手数料をリアルタイムで表示し、ドライバーからの受託を受け付ける仕組みになっている模様。また、アプリには荷物を積み込んで降ろすまでのルートを自動で表示させる仕組みも備わっているとのこと。さらに、決済も全てアプリ上で行えるようにすることで、請求書の発行などの事務手続きを省略できる機能も搭載されることになる見込みです。

By Michel Curi

ここ最近の事情通のうわさでは、Amazonは販売だけでなく、いわゆる上流から下流までの物流までを包括したサービスを自前で構築するというプランを立てているといわれており、今回のアプリはそのうわさに沿ったものと言うことができそう。Amazonでは、自社専用の貨物機をリース形式で導入し、海運事業へも進出しているほか、商品の配送を個人で請け負うことができる「Amazon Flex」を開始しているなど、物流のほぼ全ての段階を自社で賄う体制の構築を進めています。

さらには、商品を個人宅へ倉庫からドローンで直接届ける「Prime Air」の実験もイギリスで開始されています。

Amazonがついにドローンによる商品の投下配達「Prime Air」を開始 – GIGAZINE


そしてもちろん、この動きの余波をまともに食らうことになるのが、既存の運送業者です。前述のように、およそ15%といわれる手数料を取っている中間業者に大きなダメージを与えかねないほか、年間で1500億ドル(約18兆円)ともいわれるトラック業界にも大きな余波が押し寄せるものと見られます。「既存のビジネスモデルを破壊する」ことをテーマに掲げるAmazonの一手に目が離せない状況が続きそうです。

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