太陽光を1点に集めた熱を利用して発電する「太陽熱発電」の発電所「Crescent Dunes」

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00_m太陽を利用した発電方法というとまずは太陽光発電が思いつきますが、夜には太陽が沈むので発電できず、太陽電池自体も高価なものである現在では、どうしても高コストになってしまいます。その欠点を克服可能な発電方法が「太陽熱発電」。そんな太陽熱発電所として、SolarReserve社の「Crescent Dunes」が2015年9月から稼働しています。

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Crescent Dunes(正式名称はCrescent Dunes Solar Energy Plant)は太陽熱発電のベンチャー企業であるSolarReserveがネバダ州に作った太陽熱発電所。2011年9月から建設が始まりました。建設 の様子は以下のムービーで見られます。

Crescent Dunes Construction Timelapse October 2015 – YouTube

荒れ地の中央にタワーの建設が始まりました。

夜もライトアップしながらの作業が行われ……

ぐんぐんと高くなっていきます。

晴れの日も、雨の日も、作業が続きます。

タワーの根本をちょこまかと動いているのは作業用車両など。

タワーの影がまるで日時計のよう。

周囲にはタワーを中心に同心円が描かれています。

屋根のついた通路のようなものが作られているように見えますが……

屋根のように見えている部分はすべて鏡。太陽光を反射させて一定方向に送る「ヘリオスタット」と呼ばれる反射鏡で、大きさは1.8m×1.8m。

ヘリオスタットは角度を自在に変えられるようになっています。

タワーを取り囲むように無数のヘリオスタットが設置されていて……

タワーに向けて太陽光を集めます。

このタワーは太陽熱発電所の中央塔で、高さは200m。太陽を自動追尾する1万347枚のヘリオスタットからの光が中央塔に集まり、タワー上部にある「集熱器」を加熱します。集熱器の中には融解塩(溶融塩)が入っていて、熱されたのちタワー下部に送られ、水を蒸発させて蒸気タービンを回して発電が行われるという仕組みになっています。

太陽光発電だと日が暮れると発電できませんが、太陽熱発電は蓄熱を利用することで夜間でも稼働できるところが利点。また、ヘリオスタットは単なる反射鏡なので、高価な太陽電池を必要とせず、製造や保守の面でも有利です。

Crescent Dunesの面積はおよそ120万平方メートル、出力は110メガワット。NVエネルギーとの間で25年間のエネルギー供給契約が結ばれており、1キロワット時あたり0.135ドル(約13円)でネバダパワーに売却されることになっています。

遠景では、なにか輝く湖のようにも見えるCrescent Dunes。

なお、完成した発電所も大きく役立っていますが、建設自体も一大プロジェクトで最盛期には1000人以上の労働者と、直接・間接問わず4300以上の仕事を生み出して、社会に大きく貢献しました。

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